問題
【7】ブレーキ・テスタを用いて、次の(A)表の諸元の普通貨物自動車について、当該テスタのロー ラが乾燥した通常の条件で制動力を測定したところ、(B)表の結果を得た。この自動車の主制動 装置及び駐車ブレーキの制動能力について、(C)表の(ア)~(オ)の数値を求め記入しなさい。
また、(C)表の判定根拠欄の (カ)~(コ)には独立行政法人自動車技術総合機構審査事務規 程で示されている判定値を記入するとともに、(ア)~(オ)の数値について保安基準の適合性を 判定し、判定欄の「合」「否」のいずれかに○をつけなさい。
なお、答えが小数点以下になるものは、小数点第3位以下を切り捨て、小数点第2位まで求めな さい。また、左右差については小数点第3位を切り上げ、小数点第2位まで求めなさい。
(A) 表
| 最高速度 | 130km/h | 
| 車両重量 | 前軸 | 1590kg | 
| 後軸 | 1440kg | 
| 乘車定員 | 2人 | 
(B) 表
| 主制動力 | 前軸 | 右 | 5290N | 
| 左 | 4990N | 
| 後軸 | 右 | 1460N | 
| 左 | 2650N | 
| 駐車ブレーキの制動力 | 右 | 2830N | 
| 左 | 2770N | 
 (C) 表 
| 項目 | 数値 | 判定根拠 | 判定 | 
| 主制動装置 | 制動力の総和を審査時車両状態における自動車の重量で除した値 | (ア) N/kg | (カ) N/kg以上 | 合・否 | 
| 後車輪にかかわる制動力の和を審査時車両状態における当該車軸の軸重で除した値 | (イ) N/kg | (キ)N/kg以上 | 合・否 | 
| 左右の前車輪の制動力の差を審査時車両状態道における前車軸の軸重で除した値 | (ウ) N/kg | (ク) N/kg以下 | 合・否 | 
| 左右の後車輪の制動力の差を審査時車両状態における後車軸の軸重で除した値 | (エ) N/kg | (ケ)N/kg以下 | 合・否 | 
| 駐車ブレーキの制動力の総和を審査時車両状態における自動車の重量で除した値 | (オ) N/kg | (コ) N/kg以上 | 合・否 | 
     
    
    
           
解答
ア.4.66N/kg カ.4.90N/kg以上 否, イ.2.85N/kg キ.0.98N/kg以上 合, ウ.0.19N/kg ク.0.78N/kg以下 合, エ.0.83N/kg ケ.0.78N/kg以下 否, オ.1.81N/kg コ.1.96N/kg以上 否
【問題解説まとめ】
ア.制動力の総和=主制動力(前軸 右+左) + (後軸 右+左)=5290N + 4990N + 1460N + 2650N = 14390N
 審査時車両状態における自動車の重量=車両重量(前軸+後軸) + 55kg = 1590kg + 1440kg + 55kg = 3085kg
 ア=制動力の総和/査時車両状態における自動車の重量=14390N/3085kg= 4.664…N/kg
イ.後車輪にかかわる制動力の和=主制動力(後軸右+左)=1460N + 2650N = 4110N
 イ= 後車輪にかかわる制動力の和/審査時車両状態における後軸重= 4110N/1440kg= 2.854…N/kg
ウ.左右の前車輪の制動力の差=主制動力(前軸左-右)=5290N – 4990N = 300N
 審査時車両状態における前軸重=車両重量(前軸) + 55kg = 1590kg + 55kg = 1645kg
 ウ = 左右の前車輪の制動力の差/審査時車両状態における前軸重 = 300N/1645kg = 0.182 …N/kg
エ.左右の後車輪の制動力の差=主制動力(後軸左-右)=2830N + 2770N = 5600N
 エ = 左右の後車輪の制動力の差/審査時車両状態における後軸重 = 1190N/1440kg = 0.826 …N/kg
オ.駐車ブレーキの制動力の総和=駐車ブレーキの制動力(右+左)= 1620N + 1580N = 3200N
 オ= 駐車ブレーキの制動力の総和/審査時車両状態における自動車の重量=5600N/3085kg=1.815…N/kg
      
    
 
 
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