計算問題(ブレーキ制動力)

計算問題 ブレーキ制動力

ブレーキ制動力について

ブレーキ制動力の解答におけるポイントは2つある。
まず、1つ目は、制動力の判定基準の単位を理解すること。
2つ目は、制動力の判定基準値が記されている「審査事務規程(8-15-2-1(2))」を理解することである。
本章では、これら2つについて解説していく。

制動力の判定基準の単位

計算問題ができない人の共通点として、単位を見て諦めてしまう人が多いことにある。
たしかに、見慣れぬ暗号のようなものにしり込みするのは、分からなくもないが、意味を知ってしまえばなんてことないのがこの単位である。

制動力で使われる単位は、「N/kg」である。
「N」:ニュートンと読む。力の単位である。

1ニュートンは、1kgの質量を持つ物体に1m/s2の加速度を生じさせる力。 1

ここで、加速度について疑問が生じるが、地球の重力加速度が約9.8m/s²ということを覚えておき、質量1kgの物体に作用する重力は、1kg × 9.8m/s² = 9.8N と表せることを知っておきたい。

「kg」:キログラムと読む。質量の単位である。 2

本問題では、前軸重、後軸重、車両重量の単位で使われている。

では、「N/kg」とは何か。
これは、1N/kg と仮定して解説すると、重量1kgあたり、1Nの制動力であることを表している。

この考え方を元に問題を読み解いていくと分かりやすいだろう。

制動力の判定基準値

審査事務規程(8-15-2-1(2))

受験者は、一度は下記の公式ページにアクセスして内容を把握してほしい。

なぜなら、試験に問われるのは例年ここの内容で数値もほとんど変わらないので、是非丸暗記ではなく、意味を理解して試験に臨んでほしい。
そうすることで、どんな地区の問題でも柔軟に対応でき、苦手な者は得意分野になるからである。

計算問題というだけでしり込みさせるのは、出題者の狙いである。そこにまんまとはまってしまうのは、何とも面白くないので、本過去問サイトを十分に利用して楽勝で突破することを願う。

【参考サイト】
ブレーキテスタの制動力の判定基準値

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