基礎工学

自動車整備士試験 基礎工学

【ワンポイント】
ここでは、自動車整備士試験の基礎工学の分野で頻出キーワードをまとめて解説しています。自動車整備士試験の知識問題は、基本的に常識範囲で、つまり国語力で解ける問題が大半です。しかし、ただ覚えるのではなく問題のキーワードをちゃんと理解することができれば、忘れることなく試験では楽勝で解答できます。
そのため、ここでは、対策として頻出キーワードを列挙してちゃんと理解してもらえるように参考URLもつけています。
併せて学習されることをおススメします。

計算の基礎

乗除の計算

乗法・除法の計算手順はこれさえ知っていればできる
符号の決め方
負の数が奇数個 ⇒ マイナス
負の数が偶数個 ⇒ プラス

参考:https://study-line.com/seihu-joujo/

比例と方程式の考え方

比例式に関しては、下記のサイトをざっと見れば理解できます。

参考:https://media.qikeru.me/比例式の解き方/

方程式の基本は、下記のサイトで完全に理解できます。
参考:https://math.005net.com/yoten/houte.php

頻出単位

自動車に関する単位ですので、
距離(km)、速さ(m/s)、時間(h)が問われます。
また、本問に関しては、単位の返還が重要になることが多いので十分に練習しておくこと。

例:
36km/h → 10m/s

参考:https://mathwords.net/haziki

計算問題

総排気量

排気量の計算
エンジンのシリンダー内でピストンが上下する範囲の体積を行程容積といい、この値とシリンダー(気筒)数との積が総排気量となる。内径(ボア)をd(mm)、行程(ストローク→ピストンが動く距離)をS(mm)、気筒数をNとした場合、エンジンの総排気量Dは次式で表される。 1

D = d²πSN / 4000 (cc表記)

D = d²πSN / 4000000 (リットル表記)

圧縮比

圧縮比は以下のような式で求められる。

CR = ((π/4)b²s+Vc) / Vc

b = シリンダーのボア(直径)
s = ピストンのストローク長
Vc = ピストンが上死点に達した時の内燃室の最小容積。この数値は燃焼室容積とは必ずしもイコールになるとは限らないため、ピストンと燃焼室が複雑な形状をしていることが目視で明らかな場合や、フルノーマルエンジンでも出来るだけ正確な現状の容積を求めたい場合には、ピストンとシリンダーヘッドをシリンダーブロックに組み付けた上で圧縮上死点を出し、プラグホールから灯油などの液体を注入して、燃焼室満杯まで注入できた量を直接測定して算出することが望ましい。 2

勾配

比例式で簡単に解けます。下記のサイトで理解を深めましょう。
参考:https://mathwords.net/sakamiti

圧力

ポイントは、N(ニュートン)という単位の理解と比例式の理解で問題なく解けます。
下記のサイトが分かりやすいです。
参考:https://chu.benesse.co.jp/qat/988_r.html

電気回路

電気回路は、歴史があり比較的奥の深い分野です。基本情報技術者試験でもたびたび問われるハードウェア分野の頻出問題です。しかし、自動車整備士試験で問われる電気回路は、入門の問題が多く比較的短時間で習得が可能です。
単位の理解はもちろん、簡単なワット(W)の計算や抵抗(Ω)の計算などを確実に解けることが望ましいです。

参考:https://media.qikeru.me/parallel-circuit-rule/

工学一般

金属

鋳鉄

鉄を使った鋳物製品全般、またそこに用いられている鉄のこと。 3

熱処理

熱処理

形状加工と同様に素材の完成度を高める方法であり、加熱・冷却により素材の性質を変化させる処理のこと 4

焼結合金

焼結合金

焼結合金とは焼結によって作られた合金のことであって,焼 結 とは,加 熱により粉末の粒子あるいは圧粉体 の粒子を結合させることである。 5

非金属

セラミック

狭義には陶磁器を指すが、広義では窯業製品の総称として用いられ、無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体を指す 6

合成樹脂

人為的に製造された、高分子化合物からなる物質を指す。合成でない天然樹脂には植物から採ったロジンや天然ゴム等があり、鉱物質ではアスファルトが代表例である。合成樹脂から紡糸された繊維は合成繊維と呼ばれ、合成樹脂は可塑性を持つものが多い。 7

複合材

2つ以上の異なる材料を一体的に組み合わせた材料のこと。 8

ねじ

ねじ

円筒や円錐の面に沿って螺旋状の溝を設けた固着具。 9

ナット

機械などの組立に使用される締結部品の一つ。中央にめねじ(雌ネジ)と呼ばれる開口部が切ってあり、ボルトなどのおねじ(雄ネジ)部品と組合わせて使用される。一般には形状が六角柱をした六角ナットを指す。 10

ベアリング

ベアリング

機会を滑らかに動かすための金属 11

仕事量と仕事率

仕事量と仕事率

仕事量(J) = 力(N) × 距離(m)
仕事率(W) = 仕事量(J)/ 時間(t)

参考:https://studyvision.info/study-work-and-power-534/

走行抵抗

走行抵抗

車が走る場合、いろいろな抵抗が加わる事により使用する燃料の量が大きく変動します。 12

測定器具・工具

ダイヤルゲージ

短い直線距離を正確に測るための道具(計測器)である。 13

マイクロメータ

精密なねじ機構を使って、ねじの回転角に変位を置き換えることによって拡大し、精密な長さの測定に用いる測定器。ノギスよりも精度の高い測定に用いられる。 14

シリンダゲージ

シリンダゲージは穴の内径をマスタゲージ(マイクロメータ・リングゲージ等)との比較により測定する比較測定器 15

シックネスゲージ

リーフと呼ばれる薄い金属板をすきまに挿入し、そのすきまの寸法を測定するための工具 16

トルクレンチ

所定のトルクでねじを締め付けるための作業用工具と、締め付けられたねじのトルクを測定するための測定用工具に使用されるレンチ状の形をしたものの総称 17

ガソリン

ガソリン

石油製品の一種で、沸点が摂氏30度から220度の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称。 18

エンジンオイルとグリース

エンジンオイル

エンジンに使用するための油であり、様々な機能の為に使用されるが、主となる潤滑作用を元に潤滑油とも呼び、モーターオイル (motor oil) と呼ぶこともある。 19

グリース

液状潤滑油、またはその他の液状潤滑剤に増稠剤(増稠剤)が添加、均一に混合させられたもの 20

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