エンジンの諸損失等に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。
- 体積効率と充填効率は、平地ではほとんど同じであるが、高山など気圧の低い場所では差を生じる。
- 熱損失は、燃焼室壁を通して冷却水へ失われる冷却損失、排気ガスにもち去られる排気損失、ふく射熱として周囲に放散されるふく射損失からなっている。
- ポンプ損失(ポンピング・ロス)は、冷却水の温度、潤滑油の粘度のほかに回転速度による影響が大きい。
- 機械損失は、ピストン、ピストン・リング、各ベアリングなどの摩擦損失と、ウォータ・ポンプ、オイル・ポンプ、オルタネータなど補機駆動の損失からなっている。
正解!
不正解!
【正解設問】
体積効率と充填効率は、平地ではほとんど同じであるが、高山など気圧の低い場所では差を生じる。【問題解説】
■ 機械損失。熱損失は、燃損失は、燃焼ガスの熱量が冷却水や冷却空気などによってうしなわれることをいう。
■ 正味仕事率。図示仕事率は、図示平均有効圧力をもとに下記の式より求めた仕事率をいう。
4サイクル・エンジンの場合 | 2サイクル・エンジンの場合 |
Pi=(pi x L x A x N x n)/2 | Pi=(pi x L x A x N x n) |
- Pi:図示仕事率
- pi:図示平均有効圧力
- L:ピストン・ストローク
- A:シリンダの断面図
- N:エンジンの回転速度
- n:シリンダ数
■ 平均有効圧力は、1サイクルの仕事を行程容積で除したものをいう。
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